「御神体の岩」と「目の前の石ころ」

 

「心の道」を進まれている方の天恵庵での個人セッションのお話です。

 

その方は、月に数回、エネルギーを求めてパワースポットに行かれる方でした。今回もある山に登り、大きな御神体の岩にであったそうです。凄くパワーの強い大きな岩で、その岩の前に立ってエネルギーを感じていたら、その御神体の岩のエネルギーと一体になったというお話でした。

「本当に一体になったのですか?もし、本当にそんな凄いエネルギーの御神体の岩と一体になったのであれば、今のあなたの波動ではないですよ。軸が完全にずれていますよ。自分の中にしか答えはない。外に求めてもないとあれほど聞いているのに、何度も何度も外に探しに行く。そんな遠くにまで行って、大きなエネルギーと一体になったつもりでいる。あなたは今、目の前の石ころと一体になれますか?御神体の岩と一体になれたのなら、目の前の石ころとも一体になれるはずですよ。草花とも一体になれるはずですよ。今のあなたは、目の前の石ころにも、草花にも見向きもしない…。遠くに求めに行かなくても、気づきは目の前にあります。自分の内に向かわず、どうして遠くの山まで探しに行くのですか?」と問いかけると、「自然界と一体になるために山に行きます。」と言われました。「山に行かないと、自然界と一体になれないのですか?目の前の石ころと一体になるだけで、自然界と一体になれるのですよ。山に行ってはいけないと言っているのではないですよ。今あなたが求めているものは、そこにはないということですよ。」と…そういう私からの言葉となりました。

 

この意味が分かるときが、すべてとひとつに繋がるときです。

 

御神体とされている大きな岩が「パワーストーン」であり、目の前の石ころは「ただの石」であるのか、

御神体とされている大きな岩が「ただの石」であり、目の前の石ころが「パワーストーン」であるのか…

このトリックを「心の目」でどう見破ることができるのか…ということです。